「UXデザインに興味を持ち、いざ勉強をしようと思ったものの、何から手をつけていいか分からない。。。」
そんな悩みをお持ちではないでしょうか?
本記事では、UXデザインの勉強方法と、どのように取り組んでいけば良いかについて筆者の経験を元に提案します。
この記事は以下のような方におすすめです。
- これから、UXデザインについて勉強を始める方
- UXデザインについて何を勉強したらいいか分からない方
- やる気はあるのに、勉強のやり方が分からず前に進めていない方
UXとは?
UXとは、「ユーザエクスペリエンス」の略で製品やサービスの使用前後を含めたユーザー体験価値のことです。
例えば、以下はすべてUXに該当します。
・使用前に、広告やパッケージなどから製品を使った時のことを想像し、ワクワクする体験
・実際に製品を使ってみて、使いやすさに感動する体験
・使用後に、友人や家族におすすめする体験
UXデザインを学ぶメリット
UXデザインを学ぶことで、UXデザインの考え方をユーザーが本当に喜ぶ、価値の高いプロダクトを生み出すことができます。
そのため、UXデザイナーではなくても、UXデザインを理解していることは、自分の市場価値を高めることにつながります。
UXデザインの勉強方法
それでは、UXデザインの勉強方法について紹介していきます。
1.本を読む
まず最初は、本で学ぶ方法です。本での勉強は、関連する領域全体を体系的に学べる点が大きなメリットです。
また、個人で勉強を進められるので、心理的ハードルが低い点、それでいて情報の正確さが高い点からも本での勉強はとてもおすすめです。
以下は、初心者がUXデザインについて勉強する際におすすめの本です。
2.WEBで調べる
WEBでの勉強は、学びたい内容に特化して情報を得られる点、費用がかからない点が大きな魅力です。
また、さまざまなサイトがあるため、複数の視点から情報を得られることもメリットとして挙げられます。
WEBで勉強する際の注意点は、個人によって作成された記事が大半であるため、必ずしも正確な情報ばかりではないという点です。複数の記事を確認するなどして、なるべく正確な情報を得るような行動が必要になります。
3.デザイントレース
UXデザインについて勉強する方法として、よく挙げられる手法の一つにデザイントレースがあります。
デザイントレースとは、世間的に良いとされているデザインや好みのデザインを真似して、作ってみることを差します。
こちらは、基本的にはWEBやアプリといったデジタル製品に対するUXデザインが対象となります。
良質なデザインを細部までトレースすることで、どのようなUXが評価されるのかが見えてくるようになります。
こちらは、本やWEBでの勉強と異なり、アウトプットする勉強方法です。
そのため、勉強した知識を実践によって身に着けることができる点がおすすめです。
「なぜそのデザインなのか?」を常に考えながらトレースすることで学習効果をより高めることができます。
4.動画コンテンツ
動画を使った勉強方法は、本やWEBと比較して、情報を理解しやすいメリットがあります。
また、学習動画の中には、ワークが含まれるものも多く、実際に手を動かしながら勉強を進めることもできます。(こちらもアウトプット型)
例えば、オンライン学習プラットフォームのUdemyでは、初心者向けのものから実践的なスキルの習得を目指せるものまでさまざまな講座があり、デザインの現場で活躍するプロから学ぶことができます。勉強の進め方
前項で、勉強方法について紹介しました。
それでも実際に勉強を進める際には、何を学べばいいか?どんな順序で学べばいいか?と疑問が生じると思います。
本項では、どのような順番で勉強を進めるのか?その際にどの勉強方法が活用できるか?といった点について説明します。
結論から言うと、以下の順番で勉強をするのがおすすめです。
1.UXおよび、UXデザインの基礎を学ぶ
2.UIの基本原則を学ぶ
3.デザインツールの利用方法を学ぶ
4.デザイントレースを実施してみる
5.UXデザインのプロセスの実践
1.UXおよび、UXデザインの基礎を学ぶ
まず、最初はUXおよび、UXデザインの基礎について学習します。
ここでは、UXとは何か?UXの目的とは何か?どんな知識が必要か?といったことを学びます。
勉強方法としておすすめなのは、”本を読むこと”と”WEBで調べる”ことです。
特に本を読むことはとても有効です。
本を読むことでUXおよび、UXデザインに関する基礎知識を網羅的に学ぶことができます。
以下に、おすすめの本を紹介します。
基礎として何を学べばいいか迷われている方は、以下の記事も参考にしてみてください。
2.UIの基本原則を学ぶ
次にUIの基本原則について学ぶことをオススメします。
UXデザインについて学びたいのにUIを学ぶのか?と疑問に思われるかもしれません。
しかし、UXデザインを行う上で、UIについて理解することはとても重要です。
それは、良いUXデザインを行う上でUIの知識が必須になるからです。
UXとUIの関係については以下の記事で解説しています。
勉強方法としておすすめなのは、”本を読むこと”と”WEBで調べる”ことです。
ここでもおすすめの本を紹介します。
特に「はじめてのUIデザイン」は、Kindleで100円で購入できるのでとりあえず買って読んでみるのにおすすめです!
3.デザインツールの利用方法を学ぶ
次に、デザインツールの利用方法を学んでいきます。
ここは、「4.デザイントレースを実施してみる」の準備段階のようなものですが、ある程度の手間と時間がかかると思うので、ステップを分けて記載しています。
まず、デザインツールとは何かについて簡単に説明します。
デザインツールとは、デザインデータを作成するためのツールです。
デザインツールを使用することで、画面のレイアウトや簡単な動作などを作成することができるため、ワイヤフレームの作成や実装前のプロトタイプの作成に用いられます。
デザインツールは無料で使えるFigmaがおすすめです。
UXデザインの現場でも広く使われており、実際に業務を行う際にもFigmaが扱えることはメリットがあります。
Figmaは、以下のリンクから無料登録して使用できます。
https://www.figma.com/ja-jp/
デザインツールについての勉強方法としておすすめなのは、”WEBで調べる”と”動画コンテンツ”です。
特に動画コンテンツがおすすめで、実際の操作を見ながら真似したり、ワークを通して操作を学ぶこともできます。
おすすめの動画はこちらです。
【2023年最新アップデート対応】WebデザインツールFigmaの準備・使い方の基礎から、実際の制作方法まで丁寧に解説!こちらの動画では、Figmaの登録から基礎的な使い方、実践的な使い方に至るまで丁寧に解説されています。
特に、ワーク形式で手を動かしながら学習を進められる点がオススメです。
4.デザイントレースを実施してみる
前項で説明した通り、デザイントレースとは、既存のサービスやアプリのデザインを真似てデザインツール上に再現することでデザインの基本を身に着ける学習手法です。
デザイントレースを実際にやってみることで、これまでの勉強ではあまりなかった”壁”に当たることになると思います。
これまでの勉強と違い、デザイントレースでは、考えることが必要になるからです。
お手本のデザインがどのように作られているのか?どうやって再現するのか?といったように考えながら作業をする必要があります。
このとき、なぜそのデザインなのか?とUX/UIの視点で考えるように意識すると学習効率が高まります。
以下の記事はデザイントレースの進め方の参考になると思います。
5.UXデザインのプロセスの実践
ここまでくると、基礎的な知識や思考は身につけられていると思います。
次は、UXデザインのプロセスを実践してみましょう。
ペルソナの作成から、カスタマージャーニーマップの作成、ワイヤフレームの作成、デザインの作成といった具合にプロセス全体を通しで行えることが望ましいです。
対象は架空のもので構いません。
この時、ギャレットの5段階モデルを意識するとどのような順序で進めるべきか理解をしやすくなります。
ギャレットの5段階モデルについては以下の記事で紹介しています。
また、まだ読んでいない方は、先ほどもオススメしたUXデザインの教科書を読んでみることをおすすめします。
こちらの本では、UXデザインプロセスの解説が丁寧に行われいます。
「ここはどうしたらいいのだろう?」と疑問に思ったとき、まさに教科書のように助けてくれる。そんな本です。
まとめ
本記事では、UXデザインについて勉強する方法として、以下を挙げました。
- 本を読む
- WEBで調べる
- デザイントレース
- 動画コンテンツ
どれも、独学でできる点を重視して選びました。
もちろんスクールの利用やプロに指導してもらう事も可能であればとても有効です。
また、以下のような順番で実際に学習することを提案しました。
1.UXおよび、UXデザインの基礎を学ぶ
2.UIの基本原則を学ぶ
3.デザインツールの利用方法を学ぶ
4.デザイントレースを実施してみる
5.UXデザインのプロセスの実践
この順番は一歩一歩、前に進むことを意識して作成しました。
実際に取り組む際は、不要なステップを省く、前のステップに戻って学び直すなど、自身の理解やその時学びたいことに合わせて取り組んでみて下さい。
勉強を進めるうちに自分の興味のある分野が見つかれば、そこを深めていくこともいいかと思います。
ぜひ、前進し続けて下さい。
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