UXデザイナーにとって、優れたUXデザインを知っておくことは、とても重要です。
とはいえ、スターバックス、Airbnb、Netflixといったどこで見ても取り上げられている事例は見飽きたと思います。
本記事では、筆者独自の視点から良いUX事例を3つ紹介します。
優れたUXデザインを知ることは、引き出しを増やし、自身がUXをデザインする際の手助けになるでしょう。
そもそもUXとは?
UXとは、「ユーザエクスペリエンス」の略で製品やサービスが提供するを含めたユーザー体験全般を差します。
UXとは何かについてもっと知りたい方は以下の記事をご覧ください。
事例1:飲料水「い・ろ・は・す」
まず最初は、コカ・コーラの飲料水「い・ろ・は・す」のUXについて紹介します。
「い・ろ・は・す」による体験で、まず最初に思い浮かぶのは、ペットボトルをつぶす体験ではないでしょうか?
飲料水に対して、一般的に求める価値は、おいしさ、価格、健康だと思います。
それなのになぜ、「い・ろ・は・す」は簡単につぶせるペットボトルという特徴を持っているのでしょうか?
UXについて考えることでその答えが分かります。
「い・ろ・は・す」は、ペットボトルをつぶす→リサイクルするという行為を通して環境貢献という「体験価値」を提供しているのです。
ユーザーに、水を飲むだけではなく環境に貢献できたという喜び体感を提供しているのです。
これは、環境への関心が高まっている昨今の情勢に沿った良いUXデザインだと言えます。
事例2:ポケモンスリープ
次に、大人気スマホアプリのポケモンスリープについて紹介します。
ポケモンスリープは、ポケモンをテーマにした睡眠トラッキングと健康促進のアプリであり、ユーザーに良質な睡眠習慣とそれによる報酬を提供しています。
ポケモンスリープの基本的なゲーム性は、睡眠を追跡し、報酬としてポケモンを獲得できるというものです。
ユーザーは、ポケモンを集めることでモチベーションを高めながら睡眠習慣を向上させることができます。
ポケモンスリープは、睡眠トラッキングアプリとしての機能だけでなく、ゲーム要素やポケモンのキャラクターを活用したデザインなど、UXを重視したアプローチを取っています。
睡眠がまさか遊びになるとは、、、驚きですよね。
事例3:こだわり酒場のタコハイ
最後は、「タコハイって何味?」というセリフが印象的なCMで宣伝されるこだわり酒場のタコハイについて紹介します。
タコハイは、サントリーが発売しているプレーンサワーです。
CMでは、「タコハイって何味?」と聞きながら、最後まで答えを教えてくれません。
ユーザーは何味か分からないままにされることで、かえって興味を持ち、飲んでみたいと感じます。
また、こだわり酒場シリーズはすでにレモンサワーが発売されており人気商品となっています。
レモンサワーによって築かれた、こだわり酒場シリーズへの信頼が、タコハイへの期待感につながっています。
このようにタコハイは実際に飲む体験だけではなく、飲む前のワクワク感、期待感といった体験を提供しているUXの事例だと捉えることができます。
まとめ
本記事では、良いUXの事例を3つ、筆者独自の視点で選定し解説しました。
世の中は他にもたくさんのUXがあふれています。
すべての製品やサービスが、何かしらのUXを提供していると言えます。
ぜひ皆さんも、身の回りの体験に目を向け、どんなUXがあるのか考えてみてください。
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